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 平成17年度から始まりました、軽種馬生産支援事業の一つ、軽種馬経営構造改革支援事業に因り、生産の質向上、中期育成の集約化、さらには、後期育成の充実まで一貫した体制で、強い馬作りのレベル向上を目指そうと、平成19年春に日高の5つの生産牧場が集ったのが、このメイプル・V・アライアンスです。

 一口に共同化、集約化と言っても、実際に牧場合併、共同出資の会社設立、あるいは共同施設を作り利用組合を作ったりすることは、各々の経営環境の違いなどにより、なかなか簡単に進むものではありません。そこで我々は、5件の生産牧場がアライアンスという業務提携を組むことにより、生産から中期育成、そして後期育成までを一貫した管理の下に行うことで、各々の牧場の立地や特質を活かし、目的を明確にした施設の改善や新設、更には5件の牧場全体の馬を管理する、システム開発を今回の事業により行いました。

 平成20年2月、計画されたすべての施設は完成しましたが、ハコ物だけでは、本当の意味での経営構造改革にはなりません。今からが、アライアンスの始動です。
 


 この度、軽種馬経営構造改革事業の平成19年度事業として、私達のメイプル・V・アライアンスの事業が認可され、平成20年2月、すべての新設施設の建築や機械の導入が完了いたしました。これらの事業が完成いたしましたのも、日本軽種馬協会を始め、日本中央競馬会、 地方競馬全国協会、日高軽種馬農協、さらには日高町ならびに新ひだか町役場、さらには門別町農協の関係各位の尽力、ご助言、があったからこそと、深く感謝しお礼を申し上げます。

 今の軽種馬生産業界は、大牧場と中小牧場の格差が一段と大きく開いてしまい、益々今後の軽種馬業界を取巻く環境は、先行き不透明な時代であります。

 今回の事業により上物は出来上がりましたが、施設だけなく、5件の牧場が業務提携して、技術や管理の向上を目指し、少しでも大牧場に匹敵する、強い馬づくりができる様に努力して参りますので、ぜひともメイプル・V・アライアンスにご注目頂き、馬主様、調教師様をはじめとする、関係各位には、何卒、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

平成20年2月 メイプル・V・アライアンス 代表 三浦啓一